Last updated on February 4, 2016

サワシロギク - 沢白菊

Aster rugulosus Maxim.

サワシロギク全体像

北海道での自生地はごくわずかなサワシロギク

Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Sorachi District in August, 2015

サワシロギク蕾

白い舌状花が現れて初めて認識できるような存在感

Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Sorachi District in July, 2015

サワシロギク近影

頼りなさげな細い茎の先に頭花を数輪咲かせます

Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Sorachi District in September, 2013

サワシロギク花拡大

頭花は径2〜3cmほどで筒状花の周りを舌状花が囲みます

Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Sorachi District in September, 2013

サワシロギク花側面

総苞はスリムで長卵形の片が3列

Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Sorachi District in August, 2015

サワシロギク近影

花期終盤になると舌状花は赤みを帯びるものも

Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Sorachi District in September, 2013

サワシロギク葉

葉は線状披針形で触るとザラザラしています

Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Sorachi District in September, 2013

サワシロギク群生

湿原環境の減少と共にサワシロギクも衰退の一途

Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Sorachi District in September, 2013

サワシロギク群生

地下茎でも増えるようです

Canon EOS5D + EF50mm F1.4 USM
Sorachi District in September, 2013

沢白菊 - サワシロギク

- キク科 シオン属 -

秋の深まりを感じる湿原で、そよ風に揺れる寂しげな姿は風情があります。
細身で頼りなさげですが芯の強さを感じさせる、そんな印象を感じますが…
北海道では、かつて広大な湿地帯だった石狩平野で今は稀に見られる程度。
農地開発などで湿原環境が失われると共に衰退し、それは現在進行形です。
まさしく風前の灯という現状で、北海道では絶滅種とならぬよう願うのみ。

【 参考文献 】

畔上能力・菱山忠三郎・西田尚道 (2013)『増補改訂新版 野に咲く花』林弥栄・門田裕一監修, p.541, 山と渓谷社.

Hinoma, A. 2007. FLORA OF HOKKAIDO - Distribution Maps of Vascular Plants in HOKKAIDO, JAPAN.
[ http://www.hinoma.com/maps/plants/m9463.gif ] (accessed February 2, 2016).

いがりまさし (2007) 『日本の野菊』pp.156-157, 山と渓谷社.

辻井達一・橘ヒサ子編著 (2009)『北海道の湿原と植物』p.50, 北海道大学出版会.

梅沢俊 (2004)「北海道・草花の風景5 野生ギクの仲間」faura 5, pp.53-56, ナチュラリー.

梅沢俊 (2012)『新 北海道の花』p.90, 北海道大学出版会.

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