Last updated on April 22, 2016

ピレオギク - ピレオ菊

Chrysanthemum weyrichii (Maxim.) Miyabe et T.Miyake

ピレオギク全体像

日本国内では北海道日本海側沿岸のみに分布するピレオギク

Canon EOS5D + EF50mm F1.4 USM
Otaru City in September, 2014

ピレオギク全体像

ピレオとは樺太(サハリン)西岸にある鰭尾(ピリヴォ・Пильво)という地名

Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Otaru City in September, 2015

ピレオギク全体像

何と言ってもコハマギクに比べ深く切れ込む葉が特徴

Canon EOS5D + EF50mm F1.4 USM
Otaru City in September, 2012

ピレオギク葉

葉は羽状深裂して裂片はさらに切れ込む傾向が

Canon EOS7D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Otaru City in September, 2012

ピレオギク近影

裂片が線形と言えるような葉も見られました

Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Otaru City in September, 2015

ピレオギク全体像

頭花は4〜5cmほど…コハマギクとの違いはあるのか?

Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Otaru City in September, 2014

ピレオギク花拡大

頭花は筒状花の周りを舌状花が囲みます

Canon EOS7D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Otaru City in September, 2012

ピレオギク花拡大

総苞もコハマギクと大きな違いはない印象

Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Otaru City in September, 2014

ピレオギク近影

咲き始めの頃は花弁が赤みを帯びることも

Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Otaru City in September, 2015

ピレオギク生育環境

岩礁海岸で見られることは本州以南に分布するイワギクとの大きな違い

Canon EOS5D + EF50mm F1.4 USM
Otaru City in September, 2012

ピレオギク生育環境

花茎の高さは10cm程度からヒトの膝くらいまで様々

Canon EOS5D + EF50mm F1.4 USM
Otaru City in September, 2014

ピレオギク群生

コハマギクやイワギクと同じく地下茎でも増えるようです

Canon EOS7D + EF200mm F2.8L II USM
Otaru City in September, 2012

ピレオ菊 - ピレオギク

- キク科 キク属 -

環境省RL(2015) 絶滅危惧II類(VU)
北海道RDB(2001) 絶滅危急種(Vu)

北海道に自生するキク属は3種あり、太平洋側および渡島半島沿岸(一部は山地)に分布するコハマギク
根室半島と知床半島に局所的な分布のチシマコハマギク、そして日本海側沿岸に点在するピレオギク。
いずれも外見はよく似ていますが、ピレオギクの葉は羽状深裂することが大きな特徴で見分けは容易。
むしろ本州から九州に分布し、主に石灰岩地で生育するというイワギクと大変よく似ているようで、
ピレオギクをイワギクに含めたり、あるいは独立種にしたりと、ジプシー的な経緯を辿ってきました。
近年では、ピレオギクの葉に厚みと艶があることや生育環境、染色体数がイワギクは2n=54の6倍体、
ピレオギクは2n=72の8倍体であることなどから、ピレオギクを独立種と認める見解が主流とのこと。
ただしイワギクは大陸にも広く分布し、ピレオギクとの関係性は更なる検討の余地があるようです。

【 参考文献 】

畔上能力・菱山忠三郎・西田尚道 (2013)『増補改訂新版 野に咲く花』林弥栄・門田裕一監修, p.519, 山と渓谷社.

Hinoma, A. 2006. FLORA OF HOKKAIDO - Distribution Maps of Vascular Plants in HOKKAIDO, JAPAN.
[ http://www.hinoma.com/maps/plants/m9575.gif ] (accessed April 20, 2016).

いがりまさし (2007)『日本の野菊』pp.46-47, 山と渓谷社.

田村尾(平頭通) (2007)「樺太の地名」[ http://kstn.fc2web.com/karahuto.html ] (参照2016-04-20).

梅沢俊 (2004)「北海道・草花の風景5 野生ギクの仲間」faura 5, pp.53-56, ナチュラリー.

梅沢俊 (2012)『新 北海道の花』p.88, 北海道大学出版会.

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