Last updated on July 4, 2016

ホソバウルップソウ - 細葉得撫草

Lagotis yesoensis (Miyabe et Tatew.) Tatew.

ホソバウルップソウ全体

どこか愛嬌のあるホソバウルップソウ

Canon EOS5D + EF200mm F2.8L II USM
Mt. Taisetsu - Koizumidake in June, 2010

ホソバウルップソウ全体

にょきっと咲く青い花穂はよく目立ちます…茎は太いですね

Canon EOS20D + EF300mm F4L IS USM
Mt. Taisetsu - Akadake in June, 2010

ホソバウルップソウ花

多数咲く花は下部から順に咲き上がります

Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Mt. Taisetsu - Akadake in June, 2010

ホソバウルップソウ花

花は2唇形でクルッと巻き上がる上唇を伸ばせば雄しべとほぼ同長

Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Mt. Taisetsu - Akadake in June, 2010

ホソバウルップソウ生育環境

根出葉は長楕円形〜被針形で光沢と厚みがあります

Canon EOS5D + EF20mm F2.8 USM
Mt. Taisetsu - Akadake in June, 2010

ホソバウルップソウ生育環境

風衝地で点々と咲いています…黄色の花はエゾタカネスミレ

Canon EOS5D + EF200mm F2.8L II USM
Mt. Taisetsu - Koizumidake in June, 2010

ホソバウルップソウ生育環境

意外と花期は短めの印象…背後は大雪山系旭岳

Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACRO
Mt. Taisetsu - Akadake in June, 2010

細葉得撫草 - ホソバウルップソウ

- オオバコ科 ウルップソウ属 -

環境省RL(2015) 絶滅危惧IB類(EN)
北海道RDB(2001) 絶滅危急種(Vu)

自生地では砂礫地や風衝地などに点在し、厳しい気象条件に耐えるためなのか太く逞しい茎が、美しく青い花穂と共に大変印象的なホソバウルップソウ Lagotis yesoensis。北海道に分布するウルップソウ属は、他に礼文島でウルップソウ L. glauca、夕張岳ではユウバリソウ L. takedanaが見られます。

根出葉が広卵形のウルップソウに比べ、長楕円形から被針形のやや細い根出葉を持つことからホソバを冠していることは想像に難くありませんが、全体的にホソバウルップソウの方が大型のようです。さらにウルップソウの雄しべは上唇の約半分ですが、ホソバウルップソウの雄しべは上唇とほぼ同じ長さという違いもあります。

現在では独立種とする見解が主流で、その立場を受け入れるならば北海道の…さらには大雪山系の固有種ということになります。しかし、アラスカや東シベリアに分布する L. minor とよく似ているらしく (ネット検索すると写真が見られます…確かにそっくり!)、分類学的にはさらなる検討の余地があるようです。

【 参考文献 】

Hinoma, A. 2000. FLORA OF HOKKAIDO - Distribution Maps of Vascular Plants in HOKKAIDO, JAPAN.
[ http://www.hinoma.com/maps/plants/m8849pa.gif ] (accessed July 4, 2016).

清水建美編著 (2014)『増補改訂新版 高山に咲く花』門田裕一監修, pp.330-331, 山と渓谷社.

高橋英樹 (2015)『レッドデータプランツ 増補改訂新版』矢原徹一ほか監修, p.108, 山と渓谷社.

梅沢俊 (2009)『新版北海道の高山植物』p.53, 北海道新聞社.

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