Last updated on January 4, 2016

ハイマツ - 這松

Pinus pumila (Pall.) Regel

ハイマツ全体像

山登りされる方には大変おなじみのハイマツ

Canon EOS5D + EF200mm F2.8L II USM
Mt. Tokachidake in June, 2010

ハイマツ生育環境

高山帯や活火山など植物の生育には厳しい環境で育ちます

Canon EOS5D + EF200mm F2.8L II USM
Mt. Tokachidake in June, 2010

ハイマツ雄花

雌雄同株です…赤く見える雄花は若枝を囲むようにつきます

Canon EOS20D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di Macro
Mt. Tokushunbetsu in June, 2009

ハイマツ雄花

赤く見えた雄花は花粉を出し始めると見事な黄色へ

Canon EOS5D + EF200mm F2.8L II USM
Mt. Tokachidake in June, 2010

ハイマツ果実

雌花は枝先につき実が熟すのは開花した“翌年”の秋

Canon EOS5D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di Macro
Mt. Taisetsu - Akadake in June, 2010

ハイマツ近影

葉は5枚が一束…広い意味でゴヨウマツの仲間

Canon EOS20D + TAMRON SP AF90mm F2.8 Di Macro
Mt. Tokushunbetsu in June, 2009

ハイマツ生育環境

屈斜路湖近くの硫黄山では低標高でも見られます

Canon EOS20D + EF24-105mm F4L IS USM
Mt. Atusanupuri in October, 2008

ハイマツ生育環境

紅葉時期には緑のアクセントとして欠かせない存在…手前の赤はウラシマツツジ

Canon EOS M + EF-M22mm F2 STM
Mt. Taisetsu - Akadake in August, 2014

ハイマツ近影

世界的な分布は東シベリアを中心として意外に狭い範囲…羊蹄山をバックに

Canon EOS7D + EF100mm F2.8L MACRO IS USM
Mt. Tokushunbetsu in June, 2015

ハイマツ&ノゴマ

ノゴマとハイマツはとても似合いますね

Canon EOS20D + EF300mm F4L IS USM
Mt. Taisetsu - Akadake in June, 2010

這松 - ハイマツ

- マツ科 マツ属 -

山に登り、森林限界へ達すると、突然視界が開けハイマツが山の頂まで一面に広がる…。
森林帯が終わるといきなりハイマツが出現するこの光景は、日本独特のものだそうです。
這うように広がる枝が土に接すると、そこから根を張る無性繁殖(伏状更新)を行います。
もちろん種子繁殖も行い、その散布は大部分をホシガラスの貯食行動に頼っているとか。
紅葉時には緑のアクセントとして、生き物達には食料や住処を提供する貴重な存在です。
ただし夏場のハイマツ漕ぎとなると鬱陶しさを感じてしまう…ヒトって身勝手だね(笑)。

【 参考文献 】

Hinoma, A. 2005. FLORA OF HOKKAIDO - Distribution Maps of Vascular Plants in HOKKAIDO, JAPAN.
[ http://www.hinoma.com/maps/plants/m3080.gif ] (accessed January 2, 2016).

生原喜久雄 (2012)「ゑれきてる シリーズ自然を読む 樹木の個性を知る、生活を知る ハイマツ」, 東芝,
[ http://elekitel.jp/elekitel/nature/2012/nt_123_himt.htm ] (参照2016-01-02).

宮部金吾・工藤祐舜 (2008)『普及版 北海道主要樹木図譜』pp.22-23, 北海道大学出版会.

沖津進 (1984)「ハイマツ群落の生態と日本の高山帯の位置づけ」地理学評論 Ser.A 57, pp.791-802, 日本地理学会.

佐藤孝夫 (2011)『増補新版 北海道樹木図鑑』p.86, 亜璃西社.

清水建美編著 (2014)『増補改訂新版 高山に咲く花』門田裕一監修, p.455, 山と渓谷社.

梅沢俊 (2009)『新版 北海道の高山植物』p.339, 北海道新聞社.

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